11月3日土曜日。

まさこは、まだ微熱があるため入院継続中です。

入院目的だった嚥下(エンゲ)の検査が終了し、

一昨日には退院するはずでしたが、高熱を出したため延期・・・

 

退院するまで、嚥下・口腔のリハビリと手足のリハビリを

続けてもらっています。

 

まさこが入院しているW病院は、

今回、違和感を感じることはありましたが

リハビリはとても熱心で、いろいろ学ぶところがあります。

今回の入院で違和感を感じたこと。患者サイドも気をつける必要がありそうです。

土日や祝日は、リハビリの先生がお休みです。

まさこは熱が続いているので、手足のリハビリは

いったんお休みしてもよさそうですが、

口腔ケアは欠かすことができません。

 

口腔ケアは、看護師さんではなく

嚥下・口腔のリハビリをしてくださる言語聴覚士が対応します。

 

口腔ケアにかかる時間は10分程度ですが、

自宅でも毎日欠かさず実施しています。

 

なぜ口腔ケアをするの?

 

まさこは自分の口から食べることができません。

それは、飲み込みの機能が弱っているためで

飲み込む力が弱いだけでなく、

痰や異物を自力で吐き出すこともできません。

 

食べていなくても、半日ほどで口の中は汚れます。

歯と歯の間にも、歯茎の周りにも、上あごにも汚れがたまります。

 

たまった汚れは、気管に入る可能性があります。

まさこは異物を吐き出せないので、汚れが気管を通って肺に行く可能性も・・・

それがきっかけで肺炎になることもあるので

口の中は汚れがたまらないようにきれいにしておく必要があります。

 

口腔ケアはどんなことをするの?

 

私は歯ブラシと口腔用ウエットティッシュを使って口腔ケアをしています。

 

まず、歯と歯の間の汚れを取ります。

歯ブラシを濡らし、余分な水分を拭き取ってから

歯の表側、裏側それぞれをこすります。

 

次に、上あごの汚れを取ります。

まさこに大きく口を開けてもらい、

口の奥から手前に向かって歯ブラシを動かします。

イラストの赤丸の部分を、歯ブラシでなでる感じです。

次に、歯茎を歯ブラシでなぞってやさしく刺激します。

刺激しながら、口の奥の唾液を歯ブラシでからめ取ります。

歯茎を刺激すると唾液が出てくるそうで、

唾液によって口の中を清潔に保つことができます。

 

最後に、歯ブラシで舌の汚れを取ります。

舌をきれいにする専用の道具があるようですが、

私は歯ブラシを使っています。

舌の奥から手前に向かって歯ブラシで舌をなぞり

汚れを取ります。

口腔ケアでいちばん時間がかかるのはこれです。

 

最後に、口腔用ウエットティッシュで口の中を拭きます。

まずは唇、歯と歯茎、上あご、舌の上、両頬の内側

という順番で拭き取ります。

拭き取りは、まさこ本人がすっきりしたと感じるまで

2~3回続けます。

最初の頃は、まさこはじっと黙ったままでしたが

慣れてくると「もう一回(拭き取って)」と言うようになりました。

 

口の中がすっきりする感覚、戻ってきたのでしょうか。

 

眠そうにしていたり、受け答えの反応がいまいちだったりしても

口腔ケアをしていると、だんだん目覚めてくることがあります。

ケアすることが、口の刺激にもなるのでしょうね。