まさこは、昨年10月末に手術しました。

病院のリハビリで、飲み込みの練習をしたものの

たびたび目が覚めなくなることがあり、リハビリを断念。

それ以降、自分の口で食事をすることができないまま

今に至ります。

 

9月3日月曜日。

退院してちょうど1週間目に、看護師さんから

味見をしていい、とのお話がありました。

 

まさこは「味見していいの?」と明るい表情になりました。

さっそく、しょうゆ、めんつゆ、ぺろぺろキャンディーなど

いろいろ味見してみました。

 

そして、この梅干しも。

梅干しは、まさこの妹が漬けたものです。

お皿をまさこの顔に近づけると、くんくんして

「いいにおい」と嬉しそうな表情をします。

 

まさこは飲み込みの機能が弱くなっているので、

果肉ではなく、漬け汁を味見することにしました。

 

私が先に味見してみると・・・「スッパイ!!!」

 

そしてまさこも。

指先に漬け汁をつけて、なめた瞬間「おいしい」と。

妹が漬けた梅干しなので格別なのでしょうね。

 

「○▼△×○※▽∴・・・(全く聞き取れませんでした)」と言った後で

「フフフ」と笑うまさこ。

何か楽しい思い出がよみがえったのでしょうか。

 

味見の前には「いいにおい」と嬉しそうに言い、

味見をするたびに「おいしい」と言うまさこ。

 

ちょっとしたことでも、嗅覚と味覚の刺激になってくれれば

いいなと思っています。

その刺激が、いろんなことにつながっていくことを信じて

味見を楽しみたいと思います。