10月23日火曜日。

まさこは病室に運ばれ、着替えや採血、レントゲン検査など

午前中に終了しました。

 

そして。

お昼過ぎに、主治医が病室に来ました。

 

まさこの検査について説明を受けました。

一つ目は、ビデオ嚥下造影検査(VF)

二つ目は、嚥下内視鏡検査(VE)

 

それぞれの検査目的、検査中のリスクとその対処について

説明を受け、同意書にサインしました。

ここでは、2つの検査内容についてご紹介します。

 

 

 

ビデオ嚥下造影検査(VF)とは?

 

嚥下造影検査(VF)とは、食べ物や飲み物を飲み込んだとき、

よく噛むことができるか

うまく飲み込めるか

のどの動きはどうか

口の中やのどに食べ物や飲み物が残っていないか、調べます。

 

さらに、いろいろ工夫して誤嚥を予防し、より安全に飲み込める方法を検討します。

 

検査方法は?

 

造影剤(硫酸バリウム)を含ませた検査食材(とろみをつけた飲み物など)を

食べ、口から食道の入口までの動きをレントゲンでビデオ録画します。

同時に飲み込む音も録音します。

 

検査は誰がやるの?

 

検査は医師が行います。

検査前に言語聴覚士(ST)がまさこの現在の食事場面や

飲み込みの状況を評価し、検査食材、一口に食べる量、

食べるときの姿勢などを検討します。

また、検査前には口腔ケア・吸引を行います。

検査中に誤嚥があった場合はすみやかに気道の吸引を行い、

医師が全身状態のチェックを行います。

 

検査のリスクは?

 

ごくまれに偶発症(大量の誤嚥による窒息、重症肺炎、誤嚥のための

咳嗽(ガイソウ)反射(むせ)による血圧上昇に起因する脳血管障害)が

起こる可能性があります。

これらの偶発症の発生確率がどのくらいか、まだはっきりわかっていません。

 

嚥下内視鏡検査(VE)とは?

 

嚥下内視鏡検査(VE)とは、飲み込みの過程や状態(嚥下機能)を評価するための

検査です。

鼻から細い内視鏡を挿入し、のどの動きはどうか、口の中やのどに食べ物や飲み物が

残っていないかを調べます。

さらに、いろいろ工夫して誤嚥を予防し、より安全に飲み込める方法を検討します。

 

検査方法は?

 

直径3mmの細い内視鏡を鼻から挿入して、のどの動きや唾液のたまり具合等を

モニターで観察し、医師が飲んだり食べたりすることができそうか判断します。

可能そうだと判断した場合は、食用色素で着色した飲み物(体には無害の色素、

とろみ付きの場合もあり)、ゼリー、ヨーグルトなどを食べ

のどから食道の入口までの動きを確認します。

 

検査は誰がやるの?

 

検査は医師が行います。

検査中に誤嚥があった場合はすみやかに気道の吸引を行い、

医師が全身状態のチェックを行います。

 

検査のリスクは?

 

ごくまれに偶発症(大量の誤嚥による窒息、重症肺炎、誤嚥のための

咳嗽(ガイソウ)反射(むせ)による血圧上昇に起因する脳血管障害)が

起こる可能性があります。

これらの偶発症の発生確率がどのくらいか、まだはっきりわかっていません。

また、鼻からのどに内視鏡を入れるため、若干鼻やのどの痛みが伴います。

鼻出血を起こす可能性がありますが、深刻な状態になる可能性は低いです。

 

 

一つ目のビデオ嚥下造影検査(VF)は10月29日(月)、

二つ目の嚥下内視鏡検査(VE)は、 10月30日(火)に実施します。

2つの検査が無事にできるよう願うばかりです。