11月8日木曜日。

いつもの時間に病室に行くと、まさこはうっすら目を開けていました。

左目は閉じているようですが、右目で私を見ています。

 

「(誰だか)わかる?」と言うと、わかると返事するまさこ。

 

まさこは、1日に高熱を出してから、ずっと目を閉じたままでした。

声をかけても、手足を動かして刺激しても、全く目を開けず・・・

 

「久しぶりのご対面だね」と言うと

まさこはほんの少し笑ったように見えました。

 

 

嚥下(エンゲ)・口腔のリハビリが終わると

目を閉じてしまったまさこ。

 

「見てほしい写真がある」と声をかけ

昨日、まさこの畑で撮影した写真を見せました。

 

これは、まさこの畑で育てている小松菜の写真です。

 

そろそろ間引いたほうがいいのか教えてほしい、と

何度か話をしていたものの、

この1週間、まさこは目を開けなかったので

話が先に進みませんでした。

 

写真を見た途端、まさこは

もう間引いてもいい、

間引いたものはお味噌汁にするといい、

合わせる具は●●がいい、などいろいろと話をしてくれます。

 

久しぶりにまさこと目を合わせて会話ができ

本当にうれしかった。

 

夕方になり、家に帰ると言う私に

「一人で帰るの?」と聞くまさこ。

 

まさこも家に帰りたい気持ちが出てきたようです。

自分の体調が少しずつ良くなっていることが

わかっているのでしょうね。