3月26日火曜日。
まさこは膀胱洗浄をしてもらいました。
まさこは一昨年の夏に入院したときから
尿道カテーテル(おしっこの管)をしています。
ここでは、尿道カテーテルとは何か、
膀胱洗浄とは何か、どんなふうにやるのかご紹介します。
尿道カテーテルとは?
カテーテルとは「管」のことです。
「管」の先端は膀胱の中にあり、
尿は「管」を通って体外の袋にたまります。
尿道カテーテルのイメージはこんな感じです。
「管」の膨らんでいる部分がストッパーとなり、
管は体内にとどまっています。
(赤線から左側の管は体内にあります。)
尿は矢印のように流れ、袋にたまります。
尿道カテーテルはいつ交換するの?
尿道カテーテルは、体にとっては「異物」です。
交換には「感染」や体内への刺激などのリスクがあるので
ひんぱんに交換するのは望ましくないようです。
在宅介護が始まる前は、1か月ごとに交換していました。
その後、まさこの尿には混濁や浮遊物が増えて
管がつまりやすくなりました。
そのため、8月末以降の交換は2週間ごとになり、
10月には10日ほどで交換、
12月以降は1週間で交換することになりました。
血の固まりで管がつまったこともありました。
膀胱洗浄とは?
体外から管に生理食塩水などを流した後、引き抜きます。
注入した水分を引き抜くことで、膀胱内の汚れや管のつまりを防いだり
尿路感染を予防したりします。
まさこは、3月14日(水)の退院直前に管を交換。
1週間後の21日(木)に交換し、
そのわずか2日後の23日(土)にも交換しています。
23日(土)に交換した管は、先端の詰まりはなかったけれど
管の側面にザラザラとした付着物がありました。
週明けの25日(月)には、尿に混濁が見られ
一部がオムツに漏れ出ていました。
その翌日。
管を交換して3日目となる26日(火)に
膀胱洗浄をしてもらいました。
膀胱洗浄に必要なものは?
看護師さんが持ってきたものは2つ。
生理食塩水( 500ml )と注射器でした。
膀胱洗浄のやり方は?
①生理食塩水をあたためます。
バケツなどにお湯を用意して、
お湯の中に生理食塩水の容器を浸します。
②管と尿の袋を分離します。
管と袋の接続部分を外し、袋を取ります。
(下図の水色の袋を外します。)
③生理食塩水を管に注入します。
あたためた生理食塩水を注射器で吸い取り管に注入します。
(下図の青矢印のところから流し込みます。)
④注入した分を引きます。
もう一つの空の注射器を管につなぎ、注入した分を引きます。
注射器の容量は50mlです。
③と④の作業を何度か繰り返して洗浄します。
この時、すでに管がつまっていたのでしょうか?
注入時の抵抗が強く、生理食塩水はなかなか入っていきません。
少しずつ少しずつ注入し、引くこと2回。
無理はやめましょう、ということで
150ml ほど注入して膀胱洗浄は終了となりました。