はじめに

これは「過去の日記」です。こんなことを書いていました。

【過去の日記】こんなことを書いていました。

 

2017年11月8日「目が覚めた?」

 

病室の外から、ガラス越しに見えるまさこ。
じーーっと動かずにいました。

面会者用のガウンを着て病室に入り、まさこに声をかけると
目をぱっちり開け、すぐに話し出しました。

今日はおもしろくない、と。

話し方は、以前のまさこそのものでした。

私たちの名前はわかる、と言うまさこ。

実際には、兄と私の名前は思い出せませんでしたが、
まさこは自分の名字と旧姓、誕生日は
答えることができました。

薬草を漬けていた瓶をどうする?と聞くと
どうしようかなーと言うまさこ。

湯タンポ入れに使っていた袋を何枚も洗濯したと伝えると
ありがとう、と言うまさこ。

お友だちのHさんにも会いたい、
妹と話もしたい、
みんなと話したい、
けいこちゃんは元気かなー
など、いろいろ話が出ました。

転院前に食べた野菜の煮物も、覚えていたまさこ。

看護師さんにミトンを外してもらい、
まさこは両手で私たちと握手。

手はすっかり色白になったけれど、
握る力はしっかりありました。

まさこは自分から「具合が悪かった」と言います。

元気になるのがまさこの仕事だよ、
頑張るよ!と言うと、まさこはうなずきます。

半分寝ていたような昨日までとは全然違い、
まさこは目が覚めたようにはっきりしていました。