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はじめに
ここでご紹介する話は
私が高校生の時に体験したものです。
私自身は効果を実感しましたが、
合う・合わないの個人差はあると思います。
国語の成績アップのヒントになれば幸いです。
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私が育った地域は
学校の夏休みは短く、冬休みが長めでした。
夏休みは8月20日頃までで、
「24時間テレビ」の時期には2学期が始まっていました。
その代わり、冬休みは3週間近くあったので
夏休みの短さはそれほど気になりませんでした。
いま現在、冬休みは他の地域と大差が無いようですが
(北海道・北東北地方は話が別です)
私が高校生の頃、冬休みは長めでした。
高校1年の冬休み直前、担任の先生が
「冬休みに何をするか」と聞いてきました。
国語が抜群のSさんは
「本を10冊読む」とサラリと答えます。
10冊かぁ。私には無理だろうなぁ…と思いましたが
Sさんの真似をしてみることにしました。
高校は学力が同レベルの生徒が集まりますが、
割とすぐに成績の良い子はわかってしまいますよね。
数学が得意なKさん、英語が得意なCさん、など
成績の良い子は何人かいて、
真似できることはないかといつも注目していました。
当時、国語の成績はまぁまぁでしたが
模擬テストは良い結果を出せずにいたので、
Sさんの真似をして冬休みは読書に没頭しました。
私なりに頑張ったつもりでしたが
結局、読んだ本は5冊。
Sさんの半分しか読めませんでしたが
それでも、5冊の読書は思わぬ成果を出しました。
まずは成績アップです。
冬休み明けの模擬テストが良い結果を出しました。
詳しい点数などは覚えていませんが、
成績上位者として名前が掲示されたのです。
廊下に掲示された上位者の中に自分の名前を見たときは
うれしさと驚きでテンション上がりました。
そしてもう1つの成果。
少し痩せたんです。
当時、標準体重ではあったものの
顔がまんまるで太って見えるのを気にしていましたから
少しでも痩せたのはうれしかった!
正月太りすることなく、むしろ痩せたのは
読書に没頭することで
間食する機会が減ったからでしょうね。
冬休みという短期間でしたが、
Sさんを真似することで2つの成果を出せました。
その後、Sさんは某有名大学の文学部に一発合格。
さすがSさん、レベルが全然違うなーと思ったものです。
10年後。
26歳の時に、クラス会でSさんに再会しました。
Sさんは新聞記者になっていました。
高校当時のSさんは「お嬢様」というイメージでした。
髪はロングヘアにリボン、
いつも本を読んでいて、所属は合唱部。
アルプスの少女ハイジに登場する「クララ」みたいなイメージで
クラスメイトながら憧れの気持ちを持っていました。
新聞記者になったSさんはこんなイメージで
かわいらしいお顔はそのままで
雰囲気は別人のように変わっていました。
Sさんのお友達から、
全国紙で社会問題の記事を連載していると聞き
私はますますSさんを尊敬したのでした。
クラス会から帰宅した私は
さっそく、母まさこにSさんのことを報告。
まさこはSさんとは全く面識ありませんが
私の話を聞いて大喜び!
通学がちょっと大変な高校でしたが
それだけに、まさこも私も思い入れがあったので
高校時代の話が尽きませんでした。