今月は母の日がありましたね。

 

母の日が近づくと、テレビでは

連日のように母の日特集を目にします。

 

母まさこはすでに旅立っているので、

母の日かぁ…

今年もそういう時期になったのね…

と、どこか他人事のような気持ちになります。

 

母の日の2日前、

私は夢の中でまさこに電話をしていました。

 

「今日の具合はどう?」と電話する私に

母まさこは「おごって」と答えます。

 

ストレートに「おごって」とまさこに言われたことがなく、

私は夢の中で大きな衝撃を受けました。

 

私が社会人になり実家暮らしをしていた頃も

何かを買って欲しいとか、生活費が欲しいとか

まさこは一言も言いませんでした。

 

一方、私の「お下がり」は何でも欲しがり、

私の留守中に服や靴をこっそり試着しては

「靴は一足もサイズが合わない」と悔しがっていました。

 

まさこに譲り渡したものは、

シャツやブラウスなど、ゆったりめの服ばかり。

 

こちらはまさこと私が同じブラウスを着た画像です。

右側のまさこは小学校の同級会に参加していて

他の写真もすべて、満面の笑みで写っています。

 

私が一人暮らしを始めて以降、

まさこへのお下がりはパジャマとなりました。

 

私が帰省すると、そのパジャマが登場します。

 

中には袖口がほつれたものも。

 

裾はもっとスゴイことになってますね。

 

何これ!?と爆笑しつつ

このパジャマ、2~3回着用しました。

 

話は代わって。

 

今から10年以上前、

某都市銀行で米ドルの定期預金をしました。

 

利益になるタイミングが来ればいいね、

10年くらい待てばいいかなーなどと話していると

まさこにこう言われました。

 

「利益が出たらバッグを買って」と。

 

まさこに「買って」と言われたのは

これが最初で最後だったと思います。

 

「バッグはたくさんあるのに?もっと欲しいの?」と言う私に

「一緒に見に行って選びたい」とまさこは答えます。

 

利益が出たらねー なんて

当時は呑気に返事していましたが

実現できないまま、まさこは旅立ってしまいました。

 

話を戻します。

 

母の日2日前の「おごって」と言う言葉。

 

夢の中で聞いたその言葉は

母まさこから初めて聞いたものです。

 

取り急ぎ、地元のスーパーに出向いて

まさこの好きだったものを調達しました。

私が中学~高校の頃、

まさこはしょっちゅうコレを食べていました。

 

家族に内緒で食べていたようですが、

底についているこの紙。

ゴミ箱でこの紙を見つけるたびに

「また食べたの??」と何度も笑ったものです。

 

久しぶりに食べたその味はビックリするほど甘い!

 

一度に食べきれないほど甘かったけれど、

甘いものはシアワセになりますね。

 

 

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