今日は、いつもより目覚めがよかったまさこ。
訪問看護師さんの顔を見たとたん、笑みがこぼれます。
最近、まさこは顔を覚えた人を見ると
にこやかな表情をするようになりました。
まさこの笑みを見て、看護師さんも感激しています。
「今日は起きてみましょう」という看護師さん。
まさこはなんのことかわからない様子でしたが
看護師さんに抱きかかえられ、体を起こしました。
まさこは両手でベッドの柵につかまり、
私はベッドに乗ってまさこの背中を支えます。
ベッドの位置を低くして、まさこの両足が床につくようにしました。
看護師さんに「足踏みしてみて」と言われ、
まさこは、すぐに両足で足踏みします。
小さく足踏みするまさこの姿がかわいらしく、
私も看護師さんも大爆笑しました。
「もう一回足踏みしてみて」と言われ
まさこはすぐに足踏みします。
まさこが足踏みする姿を見るのは、昨年１０月以来です。
１０月中旬頃には、リハビリの先生に話しかけられても
目を開けたままじーーーーっとしていることが多く
なかなかリハビリが進みませんでした。
足踏みするように言われても、
足元を見つめたまま動かないまさこ。
その様子を見て、私は
まさこが認知症になったと思っていました。
このとき、まさこの脳の中には水がたまり始めていました。
おしゃべりが大好きだったまさこが、
だんだん受け答えをしなくなり
目を開けることもできなくなっていきました。
それ以降、まさこの体の機能はどんどん衰えていきました。
足踏みする姿を見るのは約１１か月ぶり。
まさこは少しずつ感覚を取り戻しているようです。
焦らずに少しずつ。
一緒に「できる」喜びを増やしていきたいと思っています。
