9月21日金曜日。

ヘルパーさんが帰って、ほっと一息していた頃に

1台の車が止まりました。

 

こんな雨の中、誰かしら・・・と

玄関に向かうと、2人の人影が。

 

2人が、元気にドアを開けてくれました。

まさこの義妹とその娘さんでした。

 

義妹は、退院後にも1度来てくれていましたが

まさこはずっと寝ていて、全く話ができませんでした。

 

 

今日は、ヘルパーさんが帰ったすぐ後で

まさこはバッチリ起きています。

 

目を開けていたまさこを見て、2人とも

喜びの声をあげました。

 

2人を見て、まさこはぱっと明るい表情になりました。

 

「おばちゃん!久しぶり!!」という姪っ子ちゃんに

まさこも元気に挨拶しています。

 

「今日は大丈夫かなと、実は心配だった」という義妹。

無理もありません。

過去、何度も目を開けないまさこの姿を見ていたので。

 

姪っ子ちゃんは介護関係のお仕事をしているので、

点滴や車いすなどを見て、まさこがどのような生活をしているか

すぐに察しがついたようです。

 

そして。

まさこに「顔をさわってみて」と言うと、両手をほほへ。

 

まさこがすんなりと両手を動かしたので、

2人はとても驚いていました。

 

これは、毎日やっている仕草です。

顔を拭いた後や、化粧水をつけた後など

折に触れて、両手で顔をさわるようにしています。

 

「奇跡は起きるよ!」と言う義妹。

以前と違うまさこを見て、そう思ってくれたのでしょうか。

 

ちょっとした仕草がリハビリになると信じて、

毎日少しずつ、手足を動かしてもらっています。

 

まさこは、以前よりも「動いている」感覚がわかる時もあります。

動ける楽しさはまだつかめていない様子ですが、

少しずつ、焦らずに続けていこうと思います。