10月30日火曜日。
病室に行くと、まさこは足のリハビリを受けていました。
今日は検査と医師からの説明があるため、
リハビリの先生がスタート時間を早めてくださったようです。
まさこは目を開けていました。
話しかけるときちんと受け答えします。
熱は下がったようです。
リハビリの後、口腔ケアをしたり顔を拭いたりしました。
ご近所さんに会ったこと、畑に種をまいたことなどを話すと
まさこはいろいろと話をしてくれます。
話の半分以上は聞き取れませんでしたが
まさこは昨日と違って、とても調子がよいとわかりました。
その後、看護師さんの検温では36.4℃。
鼻に酸素のチューブは入っていますが、酸素の濃度は
3から1に減っています。
今日の検査は順調にいくかしら?と期待が高まります。
そして。
レントゲン室に移動して、検査がスタートしました。
まさこは体の左側を下にして横向きに寝ています。
まさこは、スプーンが近づくと口を開けます。
「飲み込んでください」と言われると、一生懸命飲み込もうとします。
飲み込む様子に「いいね」という声はあがりましたが、
のど仏の近くに検査食材が残っています。
通常、そのような状態になると咳き込むようですが
まさこはじっとしたまま・・・
異物を感じて咳が出る。
この反射的に起きる反応が、まさこにはありませんでした。
咳が出ないと、のどの異物を押し出せず
異物が気管に入ってしまう可能性があります。
自分のつばや唾液が気管に入る可能性もあります。
咳を出すことは、誤嚥の防止になるのですね。
まさこが誤嚥性肺炎を繰り返していた理由がわかりました。