12月20日木曜日。

いつもの時間に病室に行くと、すでに

輸血が始まっていました。

 

真っ赤なバッグから、真っ赤なチューブが伸びています。

輸血なのですから当たり前なのですが、

この光景には一瞬ドキッとします。

 

 

サイドテーブルに置かれたシートには、

輸血開始からの体の状態が記録されていました。

 13:35 ・血圧 114/63 左手

・脈拍 118

・体温 37.0℃

・SPO2  93%                  .

 13:40 ・血圧 103/57

・脈拍 108

・体温 37.0℃

・SPO2  98%

 13:50 ・血圧 100/56

・脈拍 112

・体温 37.5℃

・SPO2  96%

 

まさこは目を閉じていますが、声をかけると

返事をします。

私が面会に来たことはわかっている様子。

 

その後、看護師さんが来て

「娘さんが来ましたよ。わかりますか?」と。

 

まさこは「わかる」と返事したようです。

 

輸血は、思ったよりも早い速度で

ポタポタと落ちています。

 

「1秒間に1滴以上の速度にしています。」

と看護師さん。

 

「(まさこに)変化があったらすぐに知らせてください。」と

看護師さんに言われた後、

恐る恐る輸血バッグを見てみました。

 

初めて見る輸血バッグ。

じっと見つめることしかできませんでした。

 

反対側を見ると、献血された血液であることが

わかります。

 

採血は12月11日、期限は12月31日。

主治医から、赤血球は保存がきくと言われていましたが

それでも20日間なのですね。

 

貴重な血液をいただけることに

感謝せずにはいられませんでした。