12月24日月曜日。

午後2時に病室に行くと、まさこは

痰の吸引をしてもらうところでした。

 

顔をのぞきこむと、目をぱっちり開けています。

声をかけると、まさこはすぐに返事してくれます。

 

輸血する前、まさこは目を開けなくなっていました。

小さな声で受け答えはできるけれど、

目を開ける元気はない・・・そんな感じでした。

 

 

 

まさこは、入院した翌日の20日(木)に輸血しました。

輸血をしました。献血してくださる方への感謝が止まりません。

 

輸血開始から1時間ほど過ぎた頃、

まさこは両目をぱっちり開けました。

 

表情はとてもすっきりと、清々しい感じです。

 

すぐに目を閉じることもあるけれど、

またぱっちり目を開けるまさこ。

 

輸血してから1時間で急に元気になるのかな・・・

私は半信半疑でまさこを見つめていました。

 

輸血が終了して1時間後。

リハビリの先生が病室に来て、まさこを見るなり

「唇の色が昨日と全然違います。」と。

 

確かに。

前日は血の気が引いたような唇をしていましたが

輸血後の唇は赤みを帯びています。

 

輸血直後なので、と先生は控えめにリハビリしますが

意識がはっきりしているせいか、まさこはリハビリに協力的です。

先生とお別れするとき、まさこは「バイバイ」と手を振りました。

 

その後、少しずつですが

まさこは目を開けている時間が増えてきました。

 

声は小さくて聞き取れないことも多いけれど、

口腔ケアや痰の吸引後はハッキリした声を出します。

 

以前のまさこは、なかなか目を開けられない日もあったり

体調に波がありました。

 

今は、目を閉じているまさこに話しかけているうちに

目を開け、受け答えしてくれます。

 

「だんだん元気になってきてるよ。わかる?」と聞くと

まさこは「わからない。」と答えます。

 

本人の自覚がないほど、変化はごくわずかなのかもしれません。

 

それでも、ほんの少しずつでも、

まさこが元気になっていく姿を見るのは嬉しいです。

 

病院に行くのは、時間もコストもかかるけれど

それを負担に感じないのは、まさこの回復を見守ることが

励みになっているからでしょうね。