1月15日火曜日。
3連休中、まさこはほとんど目を開けませんでした。
話しかければ返事するし、
小さい声だけれど歌も歌うし、
手足のリハビリも協力的でしたが。
目を開けているときのような反応が無いせいか、
これといった手ごたえを感じることができず
連休中、だんだん疲れがたまっていくのがわかりました。
入院してからまもなく1か月。
疲れをためないようにしなくちゃ・・・そう思いながら
いつもの時間に病室へ。
まさこはうっすら目を開けていました。
今日のご気分はどう?とたずねると
「昨日よりいい」と答えます。
先ほど検温を終えた看護師さんが
「今日はお話してくれましたよ。」と。
5分ほど過ぎた頃に、嚥下(エンゲ)・口腔リハビリの
先生が来ました。
リハビリ前に痰を吸引してもらったせいか、
まさこははっきりと声を出します。
先生と同じように口を動かしたり発声したり。
歌を歌ってみましょうか?と先生。
何の歌にしようかな・・・と迷っている様子だったので
「咲ーいーた~♪」と私が歌うと
まさこが続けて歌います。
とても小さい声だったけれど、まさこは
最後まで歌うことができました。
「春が来た」は歌えますか?と先生。
まさこはすぐに「はーるがきーた♪」と
歌い出しました。
歌詞を一部忘れていたものの、
先生にフォローしてもらい最後まで歌うまさこ。
今までは、私が歌の出だしを歌って
その続きをまさこが歌っていました。
曲名を聞いただけで、まさこが歌うのは
初めて見ました。
その姿を見ているうちに、昨日までたまっていた
疲れが吹き飛ぶのがわかりました。