はじめに
これは「過去の日記」です。こんなことを書いていました。
2017年11月11日「誕生日」
今日はまさこの誕生日。
看護師さんに事前に言われていたせいか、
まさこはちゃんと覚えていました。
が、まさこは自分の年齢を忘れただけでなく、
私はどこで産まれたんですか?と聞いてきます。
🌑🌑町だよ!と言っても
ぼんやりしたまさこ。
義妹がイベントに参加している写真を見せても
反応しないまさこ。
兄に、どこに勤めているんですか?とか
娘はどこに嫁に行ったのですか?など
私たちを自分の息子・娘とは
認識していない感じでした。
寒い、と何度も言い
すぐに目を閉じるまさこ。
呼び掛けても肩を叩いても
なかなか目を開けません。
顔の前に鏡を持っていくと、まさこは
鏡に写った自分の顔をじっと見つめていました。
誕生日の今日は、もっとたくさん話したかった。
まさこは眠かったようです。
明日また来るよ!と伝えましたが
まさこにはその声も届いていない様子でした。