まさこが旅立った日は、なかなか眠れませんでした。

 

息が止まった瞬間の顔が目に焼きついていて

テレビを見ても、話が全く頭に入ってきません。

 

まさこの心拍数が落ちていることに気づきながら

私は付添の準備を進めていました。

 

まさこの心拍数データは

ナースステーションに送信されていたので

安心していたのもあります。

 

が、まさこの様子に気づかなかったのは事実。

私のせいで、兄が間に合わなかったのではないか?

私一人だけでまさこを看取ってしまった。

まさこは最期の時、寂しかったのではないか?

 

そんな思いが頭の中をグルグルしていました。

 

眠りについたのは午前2時30分頃。

 

その後、3時間ほどで起きてしまいました。

 

翌日起きたのは4時30分。

 

そして3日目の今日。

朝8時過ぎまで眠ることができました。

 

兄といろいろ話をしているうちに、

まさこがなぜあの日に旅立ったのか

なぜ兄を待たなかったのか

ようやくその理由を知ることができました。

 

2日間、いろんな方とたくさん話をして

いっぱい泣いたら、だんだんと心も落ち着いてきました。

 

お通夜は31日。

まさことの最後の時間を大事に過ごしたいと思います。