7月29日月曜日。

9時過ぎに訪問看護師Kさんから電話がありました。

 

Kさんは、私が一番頼りにしていた看護師さんです。

 

挨拶こそ返せたものの、

「大変でしたね・・・」という声を聞いた途端に

涙があふれました。

 

「(葬儀前の忙しい時に)電話するのを迷った」

と言うKさん。

 

涙が止まらない私は

「(Kさんの)声が聞けてうれしいです」と

しゃくりあげながら答えました。

 

言葉少なに話すKさん。

 

Kさんの声を聞きながら

私はずっと泣いていました。

 

まさこの顔を見に行きたい、と言うKさん。

 

まさこは葬儀会社に安置されていること、

兄と私が毎日そこに通っていることを伝えました。

 

「他のスタッフにも声をかけますね」という言葉に

また涙があふれました。

 

電話が終わった後、まさこの部屋へ。

 

まさこのいない部屋はがらんとしていて

時間が止まっているようです。

 

そこに立つと、いろんな思い出がよみがえります。

 

私はしばらく呆然としていました。