年末に、1年の振り返り記事を書こうとしたら
インターネットが利用できなくなりました。
利用できなくなった理由は、
インターネットにつなぐケーブルの差込口が
ダメになったから。
(我が家は wifi が使えないのです・・・)
インターネット利用再開までの3日間は
想像以上に長く感じたけれど、おかげで
のんびりとした年末年始を過ごすことができました。
年末に、1年の振り返り記事として
書こうとしていたのは「今年の漢字®」。
2019年の「今年の漢字®」は「令」でしたね。
その発表後から、
私にとって「今年の漢字®」は何だったのか
あれこれと考えていました。
真っ先に浮かんだのは「別」と「命」。
「別」は、まさこの旅立ちによるもの。
それは昨年の中で一番大きな出来事でしたが
私は1年の半分以上、まさこと一緒に過ごしています。
まさことの別れはとても悲しかったけれど、
7月末まで、私はまさこのそばにいることができたし
たくさんの楽しい思い出があります。
なので、「別」は1年を表す漢字とは違うような・・・
「命」は、まさこの旅立ちにも関係する言葉ですが
台風19号の報道で「命を守る行動を」と聞いてから
その意味を深く意識するようになった言葉です。
何よりも自分の命を守る。
そんなことは、今まで考えたこともなかったので
自分の人生を考えるきっかけとなりました。
とはいえ、私の1年を表す漢字とは
何かが違うような気がしてモヤモヤしていました。
「今年の漢字®」が発表されて2週間。
クリスマスも終わった頃、ふと浮かんだ文字がこちら。
写真は我が家の墓石です。
「慈」と大きく刻まれています。
墓石に刻む文字は、「慈」と「忍」の2つを
石材店さんから提示されました。
当時、東京で暮らしていた私に
まさこは相談の電話をかけてきました。
どちらもいい文字だけど、
「忍」はシノビガタキヲシノビ・・・を連想しちゃうなぁ
と私が言うと、まさこはすぐに賛同。
消去法で「慈」の文字を選びました。
なぜこれが私の1年を表す文字なのか。
まさこは要介護5になってから
日々、いろんなことができなくなっていきました。
話しかけても返事がなく、
ぼんやりしたまま過ごす日もありました。
そんな中でも、出かける私に
「いってらっしゃい」
「気をつけて」と言ってくれる日もありました。
嚥下(飲み込み)の練習として
いろいろ味見するたびに「おいしい」と言ってくれたことも。
それがどれだけ嬉しかったか。
在宅介護は大変なこともありましたが
急に旅立って悲しまないように、
別れをできるだけ悲しまないようにと、まさこが
私に「介護」という時間を授けてくれたのだと思います。
入院先で、まさこがあっけなく旅立ったのは
私の今後を案じてのことだとも思います。
まさこは、最期まで私を大事に思い
娘としてたくさん愛してくれました。
昨年は、まさこの愛や慈しみの心で支えられ
見守ってもらえた1年でした。