2月13日夜に起きた大きな地震から2週間。

 

被害を受けた方々には心よりお見舞い申し上げます。

一日も早く復旧できるよう願ってやみません。

 

我が家は、大きな被害は無かったものの

地震2日後の大雨・強風にハラハラし、

今もなお、わずかに揺れるたびにビクビクしています。

福島県沖地震 (2021年) (Wikipedia)

 

地震のときは、揺れ始めたと同時に電気が消えてしまいました。

 

日頃、仏壇に向かって話しかけているせいでしょうか、

揺れを感じてすぐ、私はまさこの名前を呼んでいました。

 

家全体が大きい音を立てて揺れる中、

私は身動きできず、揺れがおさまるのを待つしかできませんでした。

 

暗闇の中、揺れはとても長く感じました。

 

揺れがおさまると、部屋は嘘のように静かになりました。

 

あぁ、助かった!!

 

ほっとしたところで、部屋の電気がつきました。

 

テレビの地震速報では、予想以上の震度が報じられていて

私はすぐに逃げられるようにと身支度を整えました。

 

ふと部屋を見渡すと、仏壇がズレていました。

もっと激しい揺れだったら仏壇は落ちていたかも…

とゾッとする一方、

このズレ具合がなんだかおかしくてクスっと笑ってしまいました。

 

仏壇の前にあった写真立ては、私のバッグの中に落ちていました。

 

写真立てにはまさこと父の写真が飾ってあります。

 

私のバッグに写真が落ちていたのは

逃げる時に一緒に連れて行って、ということなのでしょうか。

 

仏壇と写真立てを見ながら、

両親は私を見守ってくれているのだと感じました。

 

台所は、棚から落ちた調味料などが散乱していましたが

壊れたのは私のマグカップ1つだけでした。

 

片付けは20分ほどで終わりましたが

作業しながら、ある言葉を思い出していました。

 

備えあれどもなお憂いあり

 

これは石井正医師(東北大学病院)の言葉です。

 

1月27日(水)夜、私は何気なくテレビを見ていました。

ニュースウォッチ9(NHK)1月27日

 

東日本大震災を経験した医師がコロナ禍の難局に挑む

というテーマで、以下のような内容が放送されていました。

 

石井医師は、自ら宮城県のコロナ患者の入院先を調整している。

保健所の方々は、患者の症状をうまく伝えられないこともある。

石井医師は病院の状況も把握しているので、原則翌日には入院できるよう

手配している。

宮城県では自宅療養中の死亡者ゼロで、大都市では死亡率が一番低い。

 

 

石井医師は東日本大震災当時、石巻赤十字病院に在籍。

市役所は被災し、行政との連携も出来ず。

地域医療との連携も出来ず、通常の20倍の患者が押し寄せた。

 

 

石井医師は、震災で学んだことを生かしていると言います。

 

そして、こんな言葉も。

・辛い経験は財産になり次の災害などに生かせる

・備えあれどもなお憂いあり

 

 

この言葉は私の胸に刺さり、夢中で書き留めました。

 

その後、何度もこの言葉を目にしていましたが

何も行動しないうちに、先日の地震を経験しました。

 

 

いざとなったら自分は何もできない。

 

備えるには、これを念頭に置く必要がありそうです。

 

石井正医師(東北大学病院)

 

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