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はじめに

ここでは、家族や身近な人たちを見て

「片付け」について私なりに感じたことをご紹介しています。

不適切な表現も含まれますので、

気分を害された方はご退出ください。

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家の掃除や片付けは個人差がありますよね。

 

多少サボったとしても生活に支障はないけれど、

何年もサボっているなら話は別です。

 

何かのきっかけで整理整頓できるようになったり

片付けするようになったりする人もいれば、

できなくなっていく人もいます。

 

母まさこは、晩年、片付け力が衰えていきました。

 

いまは湯たんぽ入れになっているこのカゴ、

 

まさこはこんな感じで衣類を入れていました。

 

すぐに着る衣類をいろいろと入れていたようで、

まさこはカゴの中をガサゴソして衣類を探します。

 

衣類はたたんで入れてあるけれど、

すぐに見つけられないようで

次の日も、まさこはカゴをガサゴソしていました。

 

タンスなど収納する場所はあるのに、

収納せずにカゴを使う。

 

そしてガサゴソ繰り返して探す。

 

まさこの老いを目の当たりにしたわけですが

当時はまだまだ元気だったので、あまり気にせずにいました。

 

片付けを始めたきっかけ

 

冬に帰省した時、こんな出来事がありました。

 

まさこは私の分も布団を用意してくれ、

こんな感じに布団を2つ並べていました。

 

そして。

 

「転んだー!!」というまさこの声がしたので

慌てて見に行ってみると、

まさこは布団の上に突っ伏していました。

 

布団につまづいたのか?転んだ原因はわかりませんが

転んだのが布団の上だったのでケガはなく、

当時は2人で大笑いしたものです。

 

と当時に、まさこの老いが進んだ姿を見て

 

床にモノがあるとつまづく危険がある

まずは床のモノを片付けよう

 

と、私の片付けスイッチが入りました。

 

実家の片付け・親と一緒に

 

母まさこと私が

実家の片付けをどのように進めたかふり返ってみます。

 

まずは掃除から

 

父が旅立った後、私は帰省するたびに

家のあちこちを掃除していました。

 

床に置いてあるモノを片付けながら、

換気扇まわりやお風呂など

まさこがサボりがちな場所を掃除していました。

 

「もう止めて」と言われることもあり

思うようにできないことも多かったですが、

帰省のたびに違う場所を掃除できていたので

家は少しずつキレイになっていたような気がします。

 

 

時間を置いて片付けを提案してみる

 

個人的には、実家の片付け=モノを捨てる という

ことだと思っています。

 

まさこは掃除さえも「もう止めて」と言っていましたが、

父が旅立って2年~3年経つと

次第に片付けに協力的になっていきました。

 

「使わないモノはもう捨てようよ」

「ここまで長年使ったならもういいんじゃないの」

という感じで切り出し、一緒に片付けしました。

 

思えば、まさこが後期高齢者になった頃から

片付けに応じてくれるようになった気がします。

 

自分の年齢や体力の低下など

自覚することもあったでしょうから

気持ちが変化したのかもしれませんね。

 

まずは食器や調理器具を一緒にチェックして、

残すモノ・処分するモノを仕分け。

 

果実酒、洋裁の型紙、家計簿、血圧記録ノートなどは

一緒に見ながらいろんな思い出にひたり、

最終的には処分しました。

 

捨てられないなら整理

 

まさこも私もなかなかモノが捨てられず、

実家には「まだ使えるモノ」がたくさんありました。

 

捨てられないならせめて整理しよう、と

取り組んだのがこちら。

クローゼットを整理。在宅介護を予知していたような行動でした。

 

まさこが旅立った後も

私は実家で暮らしているので、

クローゼットの中はほぼ同じです。

 

寝具やタオル類などは、思う存分使ったら処分し

少しずつですがモノを減らしています。

 

もし実家に誰も住んでいなかったら、

クローゼットの中は全部処分していたでしょうね。

 

たくさんのモノも、いったん整理しておけば

処分する作業もサクサク進むと思います。

 

実家の片付け・どうにもできない場合

 

高齢になっても、掃除・片付けを嫌がる方も

いらっしゃるでしょう。

 

モノが道路まであふれているとか、悪臭がするとか、

周りに迷惑がかかるようなレベルやゴミ屋敷は

有無を言わさずすぐに対応すべきですが。

 

そこまでひどい状態でなければ

何もしない、というのもアリだと思います。

(あくまでも個人の感想です)

 

敢えてひどい言い方をするなら

死ぬまで放置

(あくまでも個人の感想です)

 

普段は自分の周りを整えることだけに注力し

片付けしない人が亡くなったら全部処分、

でいいと思います。

 

なんてひどいことを、と感じる方も

いらっしゃるでしょう。

 

実は10年以上、「何もしていない場所」があります。

 

それは兄が住む家。

 

過去に何度か掃除や片付けをしたことがありますが

時間が経つとまた元に戻ってしまう家。

 

水回りは最低限の掃除はしているようなので

専門業者にお願いするほどひどい家ではありませんが。

 

本人にその気が無く、そこに住み続けているのですから

ここは本人の意思を尊重し、何もしなくていいと思います。

(もちろん、兄が亡くなったらきっちり片付けます。)

 

実は最近、近所の「何もしていない家」があっという間に片付き

いろいろと考えさせられる機会がありました。

 

このことは、またあらためてご紹介したいと思います。

 

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