9月11日火曜日。
点滴パックを交換した後、発声練習や手足を動かして
訪問看護師さんの到着を待っていました。
10時25分。
近所のSさんとK子さんが来ました。
Sさんはまさこの親友、K子さんは以前お隣さんだった方です。
まさこはSさんの顔を見て「こんにちは」と
大きな声で挨拶します。
発声練習していたおかげなのか、親友に会えて嬉しかったのか
まさこは、以前のような元気な声を出しました。
まさこは自分の口から食べることができないので
以前に比べて、体はだいぶ小さくなりましたが
受け答えははっきりしています。
「私のことわかる?」というK子さんに
まさこは「K子ちゃん」と即答。
K子さんはとても感激してくださいました。
「(私の家に)遊びに来てね」というSさん。
まさこは嬉しそうな顔をしています。
まさこがなかなか退院できなかったので、
「話し相手が誰もいなくてさみしい」と言っていたSさん。
Sさんはまさこの退院を人づてに聞いていたようです。
会うタイミングを迷っていたそうで、
Sさんは、自分の勤務先(ヘルパーさんの事業所)で
まさこの様子を聞いたとのこと。
ほどなくして訪問看護師さんが到着しました。
2人とのお話は15分程度でしたが、
まさこは本当に嬉しかったようで、
満面の笑みで2人を見送っていました。
もっといろいろお話したい、2人に会いに行きたい。
まさこの中で、そんな気持ちが沸き起こったように見えました。