まさこは、昨年10月末に手術をした後から

自分の口で食べることができなくなりました。

 

まさこは飲み込む力が弱くなり、

自分の唾液でさえ、うまく飲み込めなくなりました。

 

飲み込んで、胃に送る動作のことを嚥下(エンゲ)といい、

まさこのように飲み込めなくなる状態を嚥下障害といいます。

 

嚥下障害は誤嚥性肺炎を引き起こすリスクもあるので、

まさこは入院中、嚥下・口腔のリハビリを受けて

飲み込みの練習や発声練習をしていました。

 

リハビリは午前中に実施することが多く、

面会は午後からだったので、どんなリハビリをしているのか

ほとんど把握することができませんでした。

 

そして。

まさこは退院し、在宅介護が始まりました。

いろいろありましたが、嚥下・口腔のリハビリを

在宅で受けることが可能になりました。

 

ここは地方なので、病院の規模やリハビリの先生の人数など

十分ではないのかもしれません。

が、結果的に在宅での嚥下・口腔リハビリが可能になったので

まずは、それまでのいきさつをご紹介したいと思います。

 

 

6月14日木曜日

まさこが入院中に、病院で在宅介護の相談をしました。

病院の相談員さん、ケアマネージャーさん、兄、私の

4人で話し合いました。

 

そこで、私は嚥下・口腔のリハビリをしてもらえるのか

聞いてみました。

 

相談員さんの回答は、「対応できない」・・・

その返答を予想はしていたものの、

あぁ、まさこは自分の口で食べることはできないのだ。

と、とても落胆しました。

 

9月3日月曜日

退院から1週間経過し、まさこは絶好調で

車いすに乗って外へ出かけました。

 

そして、看護師さんから嚥下・口腔のリハビリが

在宅でも可能になったことを聞きました。

 

実は7月から可能になったとのこと。

リハビリをぜひお願いしたいと申し出ました。

 

9月14日金曜日

嚥下・口腔のリハビリの先生が来ました。

先生は、約40分まさこの状態をチェック。

今後のリハビリは月に1回と言われました。

言語のリハビリをしました。音楽を聴くことがリハビリになるとは驚きです。

 

9月20日木曜日

ケアマネージャーさんが、10月分の介護サービス利用票を

持ってきてくださいました。

嚥下・口腔のリハビリ回数を増やしてほしいことと、

前回のリハビリでは、自分で何を練習すればよいのか

具体的なアドバイスが無かったことを伝えました。

 

9月22日土曜日

看護師さんから「自主トレプリント」をもらいました。

先日来てくださったリハビリの先生が、

何をどのように練習したらよいのか、まさこ専用の

「自主トレ」を作ってくださったのです。

 

この日、訪問看護は無かったにもかかわらず、

近くまで来たから、とプリントを届けてくださった看護師さん。

毎日少しずつ頑張ろう。そんな意欲がわいてきました。

 

9月26日水曜日

ケアマネージャーさんから電話がありました。

嚥下・口腔のリハビリは回数を増やせないと。

リハビリの先生は、訪問看護師さんたちと同じ部署ではなく

病院に所属していて、回数を増やせる体制ではない。

ということでした。

 

 

嚥下・口腔のリハビリは月1回。

「自主トレプリント」の内容に不明な点はあるものの、

まずは、いまできることをしよう。

そして、次回のリハビリではもっといろいろ教えてもらって

まさこが楽しくいろいろと話せるように、

一口でも食べることができるように応援しよう。

強く心に誓う自分がいました。