8月1日木曜日。
15時前に葬儀が終了し、
ホッとしながら皆さんをお見送りしていました。
最後までいてくれたいとこを見送る際、
「これからは自分のことを大切にするんだよ。
亡くなった人は戻ってこない。
だから、自分のことを一番にするんだよ。」
という言葉をかけてもらいました。
いとこは同じ町内に住んでいます。
両親よりも弟を先に亡くしているいとこ。
自身が辛い経験をしているからでしょうか、
何かと私たちを気にかけてくれていました。
「自分のことを大切に。自分のことを一番に。」
他の誰にも言われなかったこの言葉を、
私は何度も心の中でかみしめていました。
そして翌日。
思ったよりも早く目覚めてしまい、
のんびりした朝を過ごしていました。
9時前。
玄関先で「起きてるかー?」という声が。
いとこはたくさんの桃を手にしていました。
「同居している娘婿が休みで家に居づらい」とか
「趣味の●●●を見せにきた」とか
何かと理由をつけて来てくれたいとこ。
話をしているうちに、
ベッドなどの介護用品をレンタルしていた業者さんが来ました。
「あれ?俺はいいタイミングでここに来たかな?」と
手伝おうとするいとこ。
いとこがいてくれたおかげで、
ベッドや車いすが運び出されるときも
しんみりせずに見届けることができました。
「一人じゃ行きたくないから、一緒にお昼ご飯を食べに行こう」と
隣町まで連れて行ってもらいました。
いろんな話をしたり、おいしい昼食を食べたり
いっぱい笑ったり。
いとこのおかげで、楽しい時間を過ごすことができました。
納棺から葬儀が終わるまでの間、何度も泣いていた私。
そんな私を元気にさせてくれたのですね。
まさこは、元気な頃から
何かといとこを頼りにしていた理由がわかりました。