10月18日金曜日。
夜明け前に家を出ました。
行先は、車で数時間かかる場所。
台風19号の二次災害は気になるけれど、
この遠出は、母まさこの供養も兼ねているので
思い切って出かけることにしました。
1週間ほど前。
兄から、遠出の提案がありました。
まさこも一緒に行ったというこの場所、
私たちが行くことで供養になるかも、
そんな話をしました。
当日の朝、兄はまさこの夢を見ていました。
夢の中で、まさこはスタスタ歩いています。
「えっ??歩けるの??」と驚く兄に
バカにしないでよ、という答えが返ってきたとか。
まさこは私たちと一緒に来ているかもね、
そんなことを話しながら現地へ向かいました。
午前中に到着したその場所には、
他県ナンバーの車がたくさん停まっていました。
歩いて移動するうちに、音はだんだん大きくなり
目の前ではさらにスゴイことに。
全身をゆさぶるほどの音とニオイ。
魂がふるえるような、そんな感覚になります。
ファンの方はたまらないでしょうね。
今日は昼前から生中継が始まっています。
介護に携わるファンの方も楽しんでおられるといいのですが。
兄は、まさこと一緒に来た時に
動画を撮影していました。
動画の日付は2013年8月3日。
「この人に乗ってもらうために招待してるの?」
「すごくお金がかかってるね!」と
まさこの方言まるだしの話し声が入っています。
この動画は、まさこが旅立った後
何度も見ました。
見るたびに笑い、どれだか心が救われたか。
帰り道、兄がこんなことを言い出しました。
「まさこが生きていたのは昔のことみたいだ。」と。
まさこは、父が旅立った後
「うちの人(夫)は生きてたんだっけ?」
「生きてたなんてずっと昔のことみたい。」と
何度も言っていたようです。
その感覚はうなづけるところがあります。
3か月前、まさこはまだ生きていました。
まさこは目も開けられなくなっていたけれど、
私はまさこの生命力を信じ、毎日病院に通っていました。
それはたった3か月前のことなのに、
もっともっと昔の出来事のような気がします。
2年前、私はまさこに大声で怒鳴り
その翌日には涙が止まらず・・・そんなこともありました。
2年前、一生懸命だったあの頃。
たくさん泣いて、たくさん悩んだあの頃。
遠い過去の出来事みたいに感じるけれど、
私にとっては、大事な大事な思い出です。