2019年4月1日(月)
ちょうど1年前の朝は、6時過ぎに救急車のサイレンで目覚めました。
母まさこを在宅介護していた私は、
寒くなるにつれて起床時間が遅くなっていました。
この頃は、朝8時近くまで寝ていましたが
救急車がすぐ近くまで来たため、思わず飛び起きました。
カーテンを開けると、救急車は家の前に止まっていました。
あれ?私が救急車を呼んだ? と
一瞬、頭が混乱しました。
玄関を開けた状態がこちら。
まさこは、12月、1月、2月と
毎月のように救急搬送されていました。
3月中旬に退院し、ようやく落ち着いてきたと
思った矢先の出来事に眠気も吹っ飛びました。
しばらくして、救急車に向かうご近所のIさんが見えました。
Iさんの奥さまは、確か在宅療養中だったはず・・・
日中、一人でお散歩しているIさんには
何度も声をかけていただいて、元気をもらっていました。
いつ急変するかわからないのは、まさこも同じ。
私は身の引き締まる思いでIさんを見送っていました。
その後、訪問看護師さんが来て、まさこのおしっこの管を交換。
この頃、まさこは頻繁におしっこの管が詰まり
「膀胱洗浄」をスタートしていました。
看護師さんの処置が終わり、
私たちは一緒に新元号の発表を見ることにしました。
テレビの音量を大きくしても、まさこはぼんやりしたまま・・・
まさこは元号が変わることを理解しているか、
そばにいる私にもわかりませんでした。
11時30分。
新元号発表が予定されていたこの時、アラレが降ってきました。
外はお天気なのに、アラレはバラバラと音を立てて
たくさん降ってきました。
看護師さんと呆気にとられながら
外を見つめつつ発表を待つこと10分。
予定から少し遅れて新元号が発表されたこの時、
アラレはピタリと止んでいました。
アラレが降り、止まったタイミングがあまりにもドラマチックで、
私は鳥肌が立ちました。
新しい時代を、少しでも長く、まさこと一緒に穏やかに過ごしたい。
そんなことを考えた1日でした。