母まさこが旅立ったのは去年7月。

 

旅立った直後から四十九日までは

まさこは何回も私の夢に登場していました。

 

夢の中で「もっと見せて」と言ったわけは?

 

今でも、時折夢に出て来ることはありますが

まさこはすでに旅立ったと認識しつつ、夢の中で話をするとか

目が覚めると同時に、夢の内容を忘れてしまうとか、

そんなことが多くなりました。

 

私は以前から、虫の知らせというか

メッセージ的なものを夢に見ることがあります。

 

夢の内容はメッセージの本題からちょっとズレていたり、

支離滅裂だったりするので

後になって「そういうことだったのか」と気付くことがあります。

 

夢が何かのメッセージを伝えているなら忘れないようにしよう。

そう思って、在宅介護がスタートしてから

私は夢に見た内容を記録するようになりました。

 

夢で話した内容

 

4月10日金曜日。

朝方、夢に出てきたまさこはとても元気でした。

 

以下に、夢の内容をご紹介します。

支離滅裂な部分もありますが、記憶のままに記載します。

 

 

私たちは一緒に食事をした後、外を歩いていました。

 

(もう旅立ってるのに、復活してこんなに元気だなんてスゴイ)

と心の中で思いながら、私は

「ご飯はちゃんと食べた?」などと話をします。

 

そして。

まさこに聞くのは今だ!と思いこう言いました。

 

「お迎えに来たのは旦那でしょ?」と。

 

これは私なりに確信があったので聞いたのですが

百ケ日が過ぎて。今になってわかったこと、思ったこと。

 

まさこの答えはこうでした。

「うるう年だから、数字が3つ出てきた。6と7」

「その時に雪が降っていて、アンタ(私のこと)泣いてたよ」

 

まさこは6月に入院し、7月に旅立っているので

「6月に入院した時、最後の入院だと思った?」

と聞いてみましたが答えはありませんでした。

 

夢の内容と一致した記録とは?

 

夢の中でまさこが言っていた、

「雪が降っていて私が泣いていた」という言葉が気になり

在宅介護中の記録を読み返してみました。

 

そして見つけたのが、ちょうど1年前の4月10日。

この日は夕方から雪が降り、翌朝には5cmほど積もっていました。

 

庭の水仙は雪の重みでこんな状態になっていました。

 

4月10日は午後に訪問入浴があり、

入浴後、まさこは疲れたのか目を閉じていました。

 

夕方、兄が来るとまさこは目を閉じたまま

いろいろとおしゃべりをし、こう言いました。

 

「旦那のところにはまだ行きたくない」と。

 

まさこは何か感じるものがあって、こんなことを言ったのでしょうか。

 

思えば、父も祖父もお迎えの時期を察していたような

エピソードがあります。

 

父は旅立つ前、3月か4月頃の時期に

「自分はもう長くない。秋までは持たない。」と

まさこに伝えていました。

 

その頃の父は、足腰はかなり弱くなっていたものの

自分のことは自分で出来る状態でした。

 

父の夢に、先に亡くなった家族が全員出てきたため

お迎えの時期を察したようで

その年のお盆に、父は旅立ちました。

 

まさこの父は、「昭和天皇と一緒に死ぬ」と宣言していたとおり

昭和天皇と同じ日に旅立ちました。

昭和最後の日にいた場所。そこでしていたこととは・・・?

 

まさこは、在宅介護が始まる頃には

体力が落ちていたせいか寝ていることも多く、

口数も減り、自分から話すことも少なくなっていました。

 

6月上旬のある日、

普段は全く動かないまさこが

首を左に向け、視線を動かしました。

 

「白いものが見えた」と答えるまさこに

私は怖くなり、不安が募りました。

 

その2週間後。

まさこは入院し、翌月に旅立ちました。

 

まさこは、兄にも私にも言わなかったけれど

お迎えの時期を感じていたのかもしれません。

 

夢の中とはいえ、すでに旅立った母に質問できたり

答えが返ってきたりと、貴重な不思議な経験をしました。