故郷に戻って、まもなく2年になります。

 

朝はウグイスの鳴き声で目覚め、

夜はカエルの合唱を聞いている日々。

 

都会の生活とは、時間の流れが違うような感じがします。

 

母まさこは、自らが寝たきりになることで

命がけで私を故郷に戻してくれた、そんな気がしています。

 

昨日の朝、のんびりと朝食を食べ終えた後

「こんにちはー!」という元気な声が聞こえました。

 

隣に住む「親方」でした。

親方は建設関係のお仕事をしていて、

今は一人で暮らしているようです。

 

お隣の家は、数年間空き家でしたが

物件を探していた親方の目に止まり、

初対面だったまさこが大家さんを紹介し・・・

といういきさつがあったようで

親方とは仲良くしていたようです。

 

「仕事で隣の県に行ってきたから、コレ」

と渡された新聞包みを開けてみると

 

ワァーーー!と感激する私に

「天ぷらにして、母ちゃんにお供えして」と親方。

 

親方は、まさこが元気な頃には

こうして山菜を持って来てくれていました。

 

まさこの在宅介護がスタートしてからは

親方はまさこに会うのを遠慮していたようですが

私が畑で作業していると、よく声をかけてくれます。

 

昨年末、お隣との間の通路をキレイにした時には

「ついでに」やっただけなのに

親方はとても喜んでくれました。

 

写真の左が我が家、右が親方の家です。

この通路はときどき人が通るため、スッキリさせています。

 

久しぶりに揚げた天ぷらは、割と上手に出来たので

どや顔でお供えしました。

 

こうして、寂しい思いをしなくて済むのも、

旬のおいしいものをいただけるのも、

まさこがつないでくれたご縁のおかげなのだと

日々、感謝しています。