いつもの時間に病室へ。

まさこは目を閉じていましたが、声をかけると

すぐに挨拶してくれました。

 

今日も聞き取れないことが多いけれど、

きちんと受け答えしてくれます。

 

カレンダーを見せ、あさって退院することを伝えました。

退院するときはこれに着替えるよ、と見せてみると

「かわいいね」というまさこ。

 

生地に手を伸ばして、手触りを確かめています。

「いま着てるのもかわいいよ」と言い、

予備の寝巻きを広げて見せました。

 

まさこは自分の寝巻きの柄を知らなかったようで、

襟のあたりに手を伸ばし、生地を触っています。

 

そして。

今度は私の洋服に手を伸ばしてきました。

襟のギャザー部分を何度も触っています。

 

そして一言。「気に入った」と。

「チクチクしない?」と聞いてくるので

「綿100%で全然チクチクしないよ」と答えると

ますます気に入った様子でした。

 

昨日、まさこの体がスリムになった話をして

「今なら私の洋服が着られるよ」と言ったことを

覚えているのでしょうね。

私の洋服に興味を持ってくれて、とても嬉しかった。

 

もともと、お洋服が大好きなまさこ。

私の洋服が着られるかも?と、こっそり袖をとおして

いたこともありました。

結局サイズが合わず、いつもがっかりしていたようですが・・・

 

ベッド上の生活なので、着替えるものも制限はありますが

着替えを選ぶことで楽しんだり、着替えることで気分転換になったり

刺激になったりするなら、いろいろとやってみたくなりました。