7月5日木曜日。

 

朝7時に痰を吸引。

熱は37.1℃になり、まさこの発熱は落ち着いたようです。

尿の色が透明になっていたので一安心しました。

 

まさこのそばで朝食を食べていると、

私がきゅうりを食べる音を聞いて、まさこは口をもぐもぐさせていました。

 

まさこは昨年10月末に手術をして、それからずっと

自分の口からは食事をしていない状態です。

 

まだ食べたい気持ちはあるのでしょうね。

一口でも何か食べられるようになれば・・・そんな思いがしました。

 

その後、テレビではなくてyoutubeを見せてみました。

 

まさこが好きだった曲が何曲か続くうちに、目を開けました。

違う曲でまさこは再び目を開けましたが、

表情も変えず、黙ったままyoutubeを見つめる姿に、

楽しんでくれているのかしら・・・と少し不安になりました。

 

「今日は7月5日。あさっては何の日?」と聞いてみましたが

「忘れた」というまさこ。

七夕だよ、という私に「あぁ・・・」とわかったような返事が返ってきました。

 

看護師さんが2人到着すると、まさこはうっすら目を開けました。

声かけに何か反応している様子です。

言葉は聞き取れないけれど、まさこが反応していることに

看護師さんは嬉しそうでした。

 

お尻を洗い始めてすぐ、目を開け、「熱い」というまさこ。

お湯をぬるめにしたら、今度は「大丈夫」と。

はっきりと聞き取れた言葉に、私たちは思わず3人で拍手しました。

 

まさこが両腕を胸の前で組んでいる姿を見て、

「抱き枕あったほうがいいのかな・・・」という看護師さん。

 

毛布を折りたたんで抱き枕代わりにしてみましたが、

「どうですか?」とたずねる看護師さんにまさこは目を開けず・・・

 

その後、まさこは目を閉じたままでしたが

だんだん言葉も出てきて、反応もするようになった姿を見て

看護師さんも安心しているようでした。