端座位とは、「タンザイ」と読みます。
このイラストのように、ベッドの端に腰かけて
足を下ろした姿勢のことをいいます。
この言葉は、まさこが車いすに乗り始めた頃に
看護師さんから聞きました。
まさこは自分で体を起こすことができません。
初めの頃は、車いすをリクライニングにして
寝たままのまさこを、看護師さんと私と二人で
車いすに移していました。
「タンザイができると車いすに移るのが楽になる」と
言われ、最初は何のことかさっぱりわかりませんでした。
端座位の姿勢なら、体を起こしているので
介助者一人で、まさこを車いすに移すことができます。
看護師さんはそれを言いたかったようでした。
端座位のやり方は、リハビリの先生に教えてもらいました。
まさこは首の左側に点滴を刺していて、
腰の右側からおしっこの管が出ている状態です。
この2つに気をつけながら、寝ているまさこの体を起こし
足を床に下ろします。
3人の看護師さんに、私がまさこを端座位にする様子を
見てもらいました。
看護師さん全員に「大丈夫」と言ってもらいましたが、
慣れるにはもう少し練習が必要かもしれません。
私一人でまさこを車いすに移乗する、という目標は
達成できるまで時間がかかりそうです。