1月23日水曜日。
退院して1週間が過ぎました。
午後は、久しぶりの訪問入浴!
まさこも私も、退院直後から楽しみにしていました。
朝、ヘルパーさんにオムツ交換をしてもらうと
お通じはあったものの、
尿が全く出ていないことがわかりました。
まさこは尿道カテーテルをしているので
尿は管を通って体外の袋にたまります。
前日、尿はほとんど袋にたまらずオムツに出ていました。
それから1日後。
尿は袋にもオムツにも出ておらず
まさこのお腹はパンパンに張っていました。
ヘルパーさんが帰ってから1時間後、
訪問看護師さんが来ました。
いつもの点滴を始める前に、まずはまさこの
オムツとお腹を見てもらいました。
オムツにお通じの続きはあったものの、
やはり尿は全く出ていません。
まずはお尻をキレイにして、管を交換することになりました。
看護師さんがまさこのお尻を拭くと、血が・・・
拭いても拭いても、じんわりと出血してきます。
陰部にも出血の跡がありました。
まさこは血小板が低下しているので、
いろんなところが出血しやすくなっているのかもしれません。
管の交換をしているうちに、
「(まさこの)様子がおかしい。」と言う看護師さん。
熱をはかってみると 38.8℃ もあり、
まさこはガタガタと震え出しました。
すぐに、私は訪問入浴業者さんにキャンセルの電話、
看護師さんは診療所に電話をしました。
管を交換すると、お腹にたまっていた尿は
どんどん袋に出てきます。
尿は赤く、ドロドロしています。
膀胱内でも何か起きているのでしょうか・・・
点滴処置が終了し、看護師さんは帰ることに。
私は診療所からの連絡を待つことにしました。
オムツ交換と管の交換の時間が長かったせいでしょうか、
まさこの両足は、氷のように冷たくなっています。
両足を温めていると、まさこが咳き込み始めました。
それから1時間の間、ほぼ10分おきに痰を吸引。
13時30分頃、熱は 39.5℃ に。
「14時過ぎに看護師さんが来るよ。」と言っても
まさこは全く反応しません。
入院を視野に入れ、身支度を整えながら看護師さんを待ちました。
そして。
14時20分に主治医が到着。
熱は39.0℃。まさこはハァハァと息が早くなっています。
血圧は上が77、下が54。
主治医が声をかけても全く反応しません。
前日の往診で、血圧は上が140だったのに・・・
診察後、主治医から話がありました。
病院から、インフルエンザにかかっている場合は
入院の受け入れはできないと言われている。
まさこの発熱は昼前。
インフルエンザの検査は、発熱してから
半日ほど時間が経過している必要がある。
インフルエンザの検査は明日の午前中となる。
ちょうど1週間前、まさこが緊急退院したのは
病院内でインフルエンザが流行したためです。
病院が、インフルエンザにかかった人を受け入れられないのは
とてもよくわかります。
主治医には、インフルエンザ陰性なら入院治療したいと伝えました。
インフルエンザの検査は明日の午前中。
それまで様子見・・・
主治医が帰った後、まさこに座薬を入れて
「今晩は寝ずに看病かな・・・」と覚悟していました。
1時間後。
診療所の看護師さんから電話がかかってきました。
病院に往診の結果を伝えたところ、
「インフルエンザ陽性の可能性はあったとしても受け入れます。」と。
まさこはインフルエンザ陽性の可能性が低いと強調しました、と
看護師さん。
看護師さんとの電話が終わるとすぐに119番。
救急車の中で、まさこの血圧はさらに低くなります。
モニターに出ている血圧は、上が64、下が50。
救急隊員さんは、まさこは足の下に毛布などを入れて
足の位置を高くしています。
まさこの状態はとても不安ですが、
緊急入院できることにどこかホッとする自分がいました。