1月23日水曜日。

救急車で病院に着いたのは16時過ぎ。

血圧が急低下。緊急入院しました。

救急室の前で待っていると、

10分ほどで医師が出てきました。

 

まさこはとても厳しい状態だと。

 

救急車の中で、まさこはさらに血圧が下がり、

上が64、下が50になっていました。

 

医師の「厳しい」という言葉に不安は募ります。

 

延命措置について意見を聞かれたので、

まさこ本人が、辛かったり痛かったりする治療は望まない。

これは以前から、兄も私も同じ気持ちであるとお伝えしました。

 

 

そして。

17時頃、まさこは病室へ移動しました。

 

待合スペースで書類を書きながら、

着替えなど、看護師さんの対応が終わるのを

待っていました。

 

40分ほどで呼ばれ、まさこの病室に行ってみると

そこは「重症室」でした。

 

まさこは酸素マスクをしていて、

ベッドサイドには心電図のモニターがあります。

 

血圧は、上が89になっています。

 

血管に圧をかけるために輸液を流しています、

と看護師さん。

 

輸液はポタポタ、というよりタタタタ・・・という感じで

早く落ちるように設定されています。

 

酸素の濃度は「8」。

1分あたり8リットルの酸素が投与されているようで

今までに見たことがない数字に、兄も私も驚きを隠せず・・・

 

痰を吸引したら、まさこが戻してしまい

それは色のついたものだという看護師さん。

 

看護師さんが指さした痰の容器を見ると、

赤黒い液体がたまっていました。

 

これを自宅で見たら、私は正気でいられなかったでしょう。

 

10分ほどして、面談室へ。

兄と一緒に、医師の話を聞きました。

 

現在の治療で、呼吸の状態など良くならない場合は

救急・延命措置をすることになる。

具体的な措置は、心肺蘇生や気管内挿管・人工呼吸。

比較的健康で体力のある方は改善を望める。

措置はいずれも身体的苦痛が大きく、

まさこの体力を考えると、措置をしても

根本的には良くならないと思われる。

 

そんな説明を受けました。

 

心肺蘇生については、以前、急変した患者さんに

医師が馬乗りになって処置しているのを見たことがあります。

まさこの体は、とても耐えられないでしょう。

入院患者の急変。その対応を目の当たりにして感じたのは・・・

 

兄も私も、まさこを苦しませたくないので

苦痛をともなわずに、できる範囲での治療を

お願いしました。

 

そして、「個別の治療についての意思確認」という書類に

心肺蘇生

気管内挿管

人口呼吸

いずれも「望まない」

本人の推定意思として確認し同意します

とサインしました。