8月17日土曜日。

朝4時過ぎに目が覚めました。

 

外はまだ薄暗かったし

体のダルさが残っていたので

私は二度寝することにしました。

 

いま、私はまさこの仮祭壇の前で寝ています。

そのせいでしょうか、まさこは何度も私の夢に出てきます。

 

が、初盆(新盆)供養を14日に終えると

それ以降、まさこは夢に出なくなっていました。

 

「今日も夢に出てこなかったね」と

仮祭壇に話しかけてから二度寝すると・・・

まさこが夢に出てきました。

 

夢の中の風景は、まさこが大事にしていた畑でした。

 

畑の敷地内には物置小屋がありますが、

夢の中で、それは跡形もなく消えていました。

 

いつの間に壊したのだろう、と思いながら

私は「物置壊しちゃったの?」と問いかけます。

 

まさこは、物置小屋から運んできたものを片付けながら

「(畑の下の)土手を草刈りしなくちゃ」と言います。

 

「草刈りなら、いとこがやってくれるから大丈夫だよ」

と私が言ったところで目が覚めました。

 

いとこは、まさこの葬儀翌日に来てくれ

一緒に楽しい時間を過ごしてくれました。

 

このとき、土手の草刈りや木の伐採の相談をしたら

「俺がやるよ。前にもやったことがあるから大丈夫。」と

心強い返事をもらっていました。

自分のことを大切に。自分のことを一番に。

 

畑の雑草抜きは、昨日あらかた終えていたので

「次は土手をキレイに」とまさこは言いたかったのかな・・・

目が覚めた私はそんなことを考えていました。

 

そして。

 

10時ちょっと前に、知らない男性がやって来ました。

 

男性は、畑の敷地の下に引っ越してきた方でした。

 

手土産までいただき恐縮していると、男性は

「ご挨拶のついででなんですが・・・」と。

 

聞けば、土手の木が伸びすぎて

男性宅のお庭に覆いかぶさっていると。

 

土手の所有者が我が家と聞いたそうで、

「伸びた枝を2~3本切ってもいいですか」

という申し出を受けました。

 

男性宅の両隣は、どちらもまさこの事情を知っています。

まさこの葬儀が終わり、落ち着いた頃のタイミングを見て

来てくださったのでしょうね。

 

男性宅に迷惑をかけてしまったこと、

枝を切る手間をかけてしまうことをお詫びしました。

 

男性は「今後ともよろしくお願いします」と

最後までさわやかで、私は心が洗われる思いでした。

 

まさこは、土手の手入れが遅れている、と

私に警告すべく夢に出たのでしょうね。

 

あの世へ旅立ったいまも、

私の至らない点を心配してくれている。

まさこの思いやりに心から感謝しました。