8月22日木曜日

仕事から帰ってきた兄が一言。

「ちょうど1年前の今日は、会社に復帰した日・・・」と。

 

兄は1年間の介護休暇を取っていました。

介護休暇の残りが2か月を切った頃に

まさこは退院し、在宅介護が始まりました。

 

が、約2週間後にまさこは再入院しました。

兄は病院の近くに住んでいたため、毎日病院に通い

まさこに面会していました。

 

そして。

まさこの退院を見届ける前に、兄の介護休暇が終了。

兄が出勤し始めたのを機に、

私がまさこの病院へ通い始めました。

 

面会時間は午後2時からなので

炎天下の中、バス停から病院まで歩くのは大変でした。

 

8月下旬と言っても、日中の日差しは強く

病院までの1kmは、歩くだけで体力を消耗しました。

 

まさこは先月下旬に旅立ちましたが、

もしその後もずっと入院していたら

病院に面会に通う私のほうが、先に参ってしまったはず。

 

梅雨明け直前にまさこが旅立ったのは

私が炎天下を歩かなくていいように、と

思いやってくれたからなのでしょうね。

 

1年前に話を戻して。

当時のまさこは体調も良かったし、退院日も決まったせいか

私は在宅介護の再スタートに意欲的になっていました。

退院日が決まりました。「医療依存度」の高さが日程を決めるポイントとなりました。

 

話は変わって。

先月、7月22日(月)に

まさこの血液検査がありました。

 

いつもの時間に面会に行くと、病室に主治医が来ました。

手には検査データを持っています。

 

いつも、大きい声で明るく話す先生ですが

この時は別人のようでした。

 

入院してからの経過説明の後、

「最善は尽くしているが、難しい状況になってきたような

気がする」と。

 

主治医は、そばにいるまさこに聞こえないように

声のトーンを落として話します。

 

この頃は、まさこの話し声を聞かなくなってから

3週間になろうとしていました。

 

時折、目を開けることがあったまさこ。

私はまさこの生命力を信じ、毎日話しかけ続けていました。