物置小屋の整理というか、

中に置いてあったモノのチェックは一通り終了しました。

小学時代の絵日記。保管されていたその場所は…

 

モノを種類別に分けただけでも、

物置小屋が少し片付いたように見えます。

不思議ですね。

 

今は捨てるものを少しずつ選別しています。

 

母まさこもそうでしたが、

私もなかなかモノが捨てられないので

ちょっとずつ、少しずつ、整理を進めています。

 

自宅脇にも、ちょっとした「物置」があります。

 

我が家は、道路との境目にブロック塀があります。

 

家の壁とブロック塀の間は1,6mほど。

そこに屋根をつけ、板で囲い、「物置」としています。

 

屋根や壁は断面が波形の板を使っています。

一部は透明な板を使っているので、光も差し込みます。

この「物置」部分は「下屋(ゲヤ)」と呼ぶそうで

恥ずかしながら、今回初めて知りました。

下屋の物置を作る

 

物置小屋の整理とほぼ同時進行で

「下屋」の整理も進めています。

 

この「下屋」に入ってすぐの場所に、

謎の漬けもの容器がポツンと置いてありました。

 

漬けもの容器はこんな感じのモノです。

 

左側は15リットル、右側は5リットルサイズで

家には大小さまざまな容器が7~8個あります。

 

冬の時期には、この容器で白菜漬けを作りますが

私が使うのは2~3個といったところ。

 

まさこを介護しながら、白菜漬けを作ったこともありました。

白菜を下漬けしました。見せてみると、こんな反応が・・・

 

「下屋」にあった漬けもの容器は

けっこう重く、動かすとピチャピチャと音がします。

 

母まさこの介護が始まった頃には

すでにあったモノですが、

いろんなことを忘れてしまっていたまさこには

その中身を確認することができませんでした。

 

容器には塩漬けした何かが入っているのでしょうが

なんとなく不気味で、手つかずのまま置いていました。

 

そして。

 

先日、ひょんなことから

まさこの梅干し漬けの話になりました。

 

昔、まさこは毎年のように梅干しを漬けていたので、

それを見ていた兄は作業の時期や手順をよく覚えていました。

 

「赤シソを入れる前の梅がおいしくて」と言う

兄の言葉をきっかけに、

「あの容器の中身は梅干しかも。見てみよう!」となりました。

 

恐る恐るフタを開けてみると、中は黒い液体が…

 

容器を傾けてみると、重しと押し蓋が見えました。

 

そして、押し蓋の下には梅がたくさん漬けてありました。

 

梅の実はとても大きく、とても良いものだとわかりました。

(画像は水洗いした後の梅です。)

 

それは、まさこが妹から送ってもらったものでした。

 

兄の話によると、

まさこは久しぶりに梅干しを作る嬉しさもあって

何度も妹に電話をして梅干し作りの話をしていたようです。

 

赤シソも準備していて、さあこれからという時に

まさこは入院。

 

入院は1年という長期にわたり

その後は在宅介護が始まり、まさこは旅立ち…

 

あの時の梅干しは、約4年の時を経て

やっと、確認することができました。

 

まさこの思いがたくさん詰まったものだけれど、

食べられる状態ではありません。

 

「仕方ない」と兄が何度も言うたび

私もすんなりと心の整理ができました。

 

謎の中身は、兄と私で見届けたので

悲しまずにお別れすることができました。

 

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